皆さん、この書籍ご存知ですか?
正直この本を読んですごく勉強になりました。
胸部レントゲンといえば立位!!ポータブルで撮影するときも、座位でなければ情報量が少ない!だから、可能な限り座位で撮影!と常に思っていたのですが、それが覆されました・・・・
それだけでなく、書籍に書かれていることが臨床ですぐに使えたんです。
胡散臭い思われるかもしれませんが、本当です。
最近、新型コロナウイルスと騒がれていますが、私が勤める病院にも入院患者がいてecmoを装着されています。
しかし、この本を読んだおかげで、この患者の状態がすごくよくわかるようになりました。左右の肺の含気量はさほど変わらないにしても、この書籍に記されているシルエットサインから状況が少しづつ改善しているのが理解できたのです。読む前であれば、「全然改善していないじゃないか~~」なんて思っていたであろうな・・・と考えてしまいます。
それだけでなく、交通外傷で運ばれて来た患者はまずプライマリーサーベイで胸部ポータブルを撮影するわけですが、その時の理解度が見違えるほどよくなり、CTを撮る前にある程度、胸部の状況を予測できるようになりました。
本の構成
この本は7日間で胸部ポータブルの読み方を勉強しようという内容なのです。
初日は、胸部ポータブル写真を見て体が傾ていないか?傾いていたらどのように見えるのかといった初歩的な内容から始まります。その後、正常画像についての説明。シルエットサインの話があり、初日が終了
2日目は、チューブ類の説明。正常な場合、どのようになっていればいいのか説明してくれます。私自身20年以上技師をやっているので大体どこぐらいであればいいのか察しはつくのですが、きちんとした範囲がどの程度であればいいのか知ることができました。
3日目は、胸水の溜まり方や、どのようなサインが出たらどのくらいの量が溜まっているのかCTの画像と共に説明されています。
私自身、この章が一番ためになりました。ポータブル撮影。正直、好きではありません。でも、この章で得た知識でポータブルの画像を見て、その後に胸部CTで自分の予測と合っていたりするとなお嬉しいです。
4日目~7日目は臨床的な話であったり、日常よく目にする気胸の話であったりと内容は盛りだくさんです。
最後に補講として外傷ポータブルの話になります。
まだ、1回しか読んでいないのですがさらっと読めてしまうので時間ができた時にまた読んでみたいなと思える本でした。
是非とも、みなさん読んでみてください。
正直、就職したての頃にこの本があったらな~と思える一冊でした。